乙姫セリリの強さを検証してみた!分離消しについて

ぷよフェスカード

 

こんばんは。

今回はいつもと少し毛色を変えて、乙姫セリリとクロードのスキルを検証して比較してみようと思います。

 

目的

乙姫セリリの評価が人によってかなり違う

Twitterなんかを見ていると、乙姫セリリって結構評価が割れてるんですよね。

強いという人、弱いという人。

 

私は直感的につよそうだなーと思っていたんですが、

何で?と言われてもうまく説明できず、モヤモヤしていたので、

なんとか言語化または数値化できないものかと考えていました。

 

乙姫セリリの考察についてはこちらをみてくださいね。

 

比較しやすいカード:エンハンス

 

乙姫セリリが強いか弱いかわかりにくい理由として、エンハンスのように○倍するようなスキルではないことがありますね。

エンハンスとかはわかりやすくて、りんご(3.5倍)より蒸気アミティ(4.5倍)のほうが強いってのは倍率を見比べるだけでわかります。

りんご
蒸気都市のアミティ

 

これが乙姫さんはできない。

単純な比較がとってもしにくいんですよねー。

 

比較が難しいができなくはない、童話系

乙姫さんたち、全属性攻撃化(ワイルド化)のほかには、

童話シリーズとかも単純には比較できません。

ただ童話系のスキルは、感覚的に強いとわかるし、消していて楽しいし、

そして何よりフェスとそれ以外が明確に区分されています。

 

例えば、しろいフェーリの☆7スキルはレベッカ(童話シリーズ☆7)と比較して、すべての面で上回っているか、最低でも同じ条件です。

表にすると分かりやすいですね。

なぞり消し増加数同時消し係数ターン数チャンスぷよ生成数
童話シリーズ(☆7)743なし
童話シリーズ(ごほうび)552なし
しろいフェーリ7633

 

レベッカ
しろいフェーリ
きらめくルルー

 

もちろん単純な上位互換だけじゃなくて、童話系のスキルには、

  • きらめくルルー
  • めぐりあいのアリィ

というしろいフェーリ系と比較が難しいカードもあります。

 

しかしこの2種(しろフェ系ときらルル系)にはそれぞれの強みがあって、

  • きらルル系の強み:発動数が少ない、ネクスト変換する
  • しろフェ系の強み:チャンスぷよ生成する、同時消し係数がめちゃ高い

と、なんだかんだ棲み分けがされています。

 

ほかに副属性も違いますしね。

 

乙姫セリリの強さはわかりにくい

で、これに対して、乙姫セリリの強さはとってもわかりにくいです。

乙姫セリリとライバルカードを比較してみました。

発動数ターン数チャンス生成数対象範囲
乙姫セリリ453毎ターン1個味方全体
ユーリ(☆7)503なし青のみ
ユーリ(ごほうび)451なし味方全体
クロード(ごほうび)401なし青のみ

 

天騎士:ユーリとの比較
ユーリ

天騎士シリーズのユーリについては簡単です。

  • ユーリの通常スキル:発動数・チャンス生成・対象範囲
    で乙姫セリリがまさる
  • ユーリのごほうびスキル:ターン数・チャンス生成・対象範囲
    で乙姫セリリがまさる

こんな感じで、すべての項目において乙姫セリリが上回っているか、少なくとも同じ条件です。

さっきのレベッカとしろいフェーリの関係と同じですね。

 

魔界:クロードとの比較
クロード

 

問題は魔界シリーズのクロードです。

クロードと乙姫セリリの比較は、ユーリのように簡単には行きません。

それぞれの長所をまとめると、

  • 乙姫セリリ:ターン数・チャンス生成・対象範囲
  • クロード:発動数

このようになります。

 

クロードの発動数は、他の多くのスキルと同じく40個です。

優位点はここだけなのですが、乙姫セリリの45という発動数は、

他のスキルと足並みがそろわないという点で致命的なのです。

 

これがクロード:35個、乙姫セリリ:40個とかだったら評価しやすかったんですけどね…

さらに青1色で組むことがほとんどな今の環境において、乙姫セリリの対象範囲の優位などあってないようなものです。

そのため、

ターン数の長さとチャンスぷよ生成のかわりに、5個発動数が多いのはあまりにも代償が大きいのではないか?

となるわけですね。

 

全属性攻撃化スキルのダメージ関係をはっきりさせておくと計算が楽

 

もう1つこの検証をしようと思った理由として、計算がしやすくなるというのがありますね。

 

分離消しのダメージ計算手順はエンハンスなどもろもろを計算して、最後に分離消し倍率をかけるのが一般的です。

しかし最後にかける分離消しの値がはっきりしていないと、正しくダメージが出せません。

 

そのため、乙姫セリリとクロードで出せる分離消し倍率をはっきりさせておくことで、ダメージの計算が簡単になるのではないか?と考えました。

 

 

方法

乙姫セリリ、クロードを入れたデッキでそれぞれ20回ずつ分離消しをして、その倍率を記録する

 

シンプルに、20回ずつ分離消しをしてみました。

ギルイベ環境に近づけるために、いくつか細かい条件を追加しています。

  • 毎回スキルを溜める
  • 整地はしない
  • 普段のギルイベと同じように消す(あまり熟考しない)
  • なぞり間違いを除いてやり直し(タスクキル)はしない
  • タスタス遺跡で計測
    (ぼうけんマップやおためしクエストは簡単なチャンスぷよしか出ないので)

 

結果

  • 乙姫セリリのほうが1ターンごとの倍率は20~35%程度高くなった
  • 乙姫セリリを使う場合は、1ターン目より2ターン目のほうが強い
  • 乙姫セリリを使っても最低倍率はクロードの時とあまり変わらなかった
  • 乙姫セリリを使うと最高倍率の上振れが大きい

 

考察

ダメージの差について

乙姫セリリのほうがダメージが高くなるのは予想通りでしたね。ただ思ったほどの差ではなかったです。

ダメージ差がつかなかったのは、スキルを溜める過程でチャンスぷよが作られることが何度かあったからだと思います。

クロードでも何度かチャンスぷよを巻き込めてたんですね。

その結果、クロードで消した時の倍率が高くなって差が小さくなったと思います。

両方を同じ条件(初期盤面とか)で計測したら、もっと差がつくでしょうね。

 

乙姫セリリの2ターン目の火力について

乙姫セリリを使ったときに、2ターン目が強くなったのは、1ターン目に拾い損ねたチャンスぷよを2ターン目に拾えたからでしょうね。

盤面内に1個しかチャンスぷよがないと、消せる可能性は結構低いです。

 

最低倍率について

両方の最低倍率はほとんど同じです(約25倍)。

これは、乙姫セリリ使用時の、以下のような流れによると思います。

分離消しがあまりできない
→大連鎖のタネが少ない連鎖になる
→総倍率が小さくなる

(大連鎖チャンスのタネの連鎖数=チャンスぷよを巻き込んだ時の連鎖数+5)

このような運の悪い悪循環によって、乙姫セリリを使っても倍率が極端に低いときがあったのでしょう。

最低倍率を記録した盤面でも、2ターン目には多少巻き返しているため、

2ターン使う前提ならばクロードよりはるかに安定していると言えそうですね。

 

最高倍率の振れ幅について

クロードでもチャンスぷよを使える機会があるとはいえ、試行回数でいえば乙姫セリリのほうが圧倒的に多くあります。

そのため、良い大連鎖チャンスを引ける可能性が高いと考えられます。

また乙姫セリリを使ったときに意図しない分離消しがネクストぷよ以降で起こると、合わせて大連鎖チャンスも良いものになる、

(連鎖数が増える=盤面のぷよが増える=大連鎖チャンスで分離消しをしやすい)

というような好循環も理由でしょうか。

 

 

ギルイベのボスとの照らし合わせ

2019年に入ってから、「ボスの体力を増やしてほしい」という一部ユーザの声によって(?)ギルイベのボスの体力が強化されました。

それまでのボス体力は多くても5億程度だったため、(ラスボス以外)

私は2億程度出せるデッキがあればいいと考えていたのですが、これで事情が変わりましたね。

 

具体的にはこんな感じです。

  • 1200~1400階:~10億
  • 1400~1600階:~20億

※攻撃回復逆転ボスは少し控えめ

クロードと乙姫セリリを比較するうえで、もし仮にクロードのデッキでも強力なボスに十分なダメージを与えられるのであれば、

乙姫セリリを使う理由はなくなってしまいます。

クロードのほうが速くスキルを使えるわけですから、それで十分ならクロードでいいですからね。

 

実際に計算をしてみました。

 

クロード入りのデッキ

 

まずクロード入りのデッキです。

相手の体力が20億と仮定すると、半分弱ほど削れる計算になります。

ただし、

  • 相手の色が赤でない
  • 蒸気が☆6

というような場合には、2~3割程度しか削れないことになります。

蒸気が☆6だとこんなダメージですね。

十分強力ではありますが、1400階以降の強いボスを相手取るならば、もう少しダメージが欲しいかなーと思います。

 

乙姫セリリ入りのデッキ

 

乙姫セリリの強みは2ターン殴れることです。

(3ターンはマジカルウォールと剣士シグのターンが、現状は足りないので無理です。)

ダメージとしてはこんな感じ。

2ターン殴れることで、蒸気が☆7なら平均的な消し方でも20億のボスを余裕でワンパンできることになります。

蒸気が☆6でも16億ですね。

消え方が良ければ20億近くでると考えていいのではないでしょうか。

 

1400を超えるようなボス相手には、乙姫セリリの2ターン殴りが有効そうですね。

経験則として、3人が4割削らないといけない場合よりも、ワンパンできる人が3人いたほうが速いですからね。

 

もちろんもっと体力の少ない階ではクロードでスピードアップするのも効果的だと思います。

 

結論

自力でチャンスぷよが作れる可能性があるという点で、今回の検証方法はクロードに有利なものでした。

しかしそれでも倍率は1ターンのみの比較で1.3倍、2ターン合計と比較して2.6倍と乙姫セリリ優位になりました。

あらためてチャンスぷよって凄いですね。

 

また今のギルイベの環境では、乙姫セリリの2ターン超火力を活かせる機会もあることも実証できました。

もちろん、より低い階ではクロードも有効です。

 

乙姫セリリ、クロード、それぞれに活躍できるエリアがあるといえるでしょう。

 

今後について

私は統計学に疎いのですが、

20回程度の試行回数で正確な値が出せたとは言えないことぐらいはなんとなくわかります(笑)

そのためこれからは試行回数を増やして精度を上げるような形で、この記事を更新していければ良いかなあと思います。

これ以外の検証もしてみたいので、ボチボチにはなってしまいますが。

 

またコツコツやっていきますので、見て頂ければ嬉しいです(^-^)

ご覧いただきありがとうございました!

 

まとめ

 

  • 乙姫セリリが1.3倍強い
  • 乙姫セリリは2ターン攻撃できるので、その場合の差は2.6倍程度にまで広がる
  • いまのギルイベには乙姫セリリの超火力を活かせるボスがいる
  • 速攻のクロード、火力の乙姫セリリとで使い分けると良さそうである